キッチンカーのリースとレンタルについて

車を購入する方法
この記事は約11分で読めます。

キッチンカーのリースとレンタルについて

ここでは新車の購入・中古車の購入と別の方法として、いま流行りのキッチンカー・移動販売車の『リースとレンタル』について解説していきます!

ハジメルコ
ハジメルコ

手軽にキッチンカーを借りれるなら良いですね!

TETSU
TETSU

そうですね!でも実は誰にでもキッチンカーを借りることは出来ないって知ってましたか?

まず、はじめにキッチンカーのリースとレンタルが出来る場合についてお話しいたいと思います!

キッチンカーを始める前に「実際に営業してみたい!」と考える人も多いと思うので、まずはそれが可能かどうか見ていきましょう!!

道路運送法とは・・・?

レンタルやリースについては、道路運送法という法律で下のとおり定められています

道路運送法第80条1項(有償貸渡し)
自家用自動車は、国土交通大臣の許可を受けなければ、業として有償で貸し渡してはならない。
ただし、その借受人が当該自家用自動車の使用者である場合は、この限りでない。

このように法律で決まっているため、有償でレンタルキッチンカーをする場合には、当然「業」に当たるので自家用自動車=自分のキッチンカーを誰にでも運転させることは出来ないのです。

しかし、この法律のとおり

・レンタルの場合は、業として有償で貸渡す場合は許可が必要
 ➡
(わ)ナンバーを取得する
・リースの場合は問題無し

と定められているので、リースの場合は使用者を変更すれば問題は無く、レンタルの場合も(わ)ナンバーを取得しているキッチンカーであればレンタルキッチンカーも可能です!!

国交省の見解は・・・?

上の法律があるため、実際には多くのレンタルキッチンカーは《車を貸す》のでは無く、《車輌にあるキッチン設備を貸す》というサービスが多いです。

このため、多くのレンタルキッチンカーは、キッチンカーを現場に持ってきてもらい、営業が終われば撤収してもらう、という流れになります。

そのため、レンタルキッチンカーは運搬費用+レンタル料+人件費を加味しており、高額になりがちなのです!!

しかし、実際にネットでは【格安レンタルキッチンカー】が存在しているのも事実で、その場合は(わ)ナンバーかもしくは法律に違反している可能性が高いのでご注意ください!!

また、念のため、レンタカーを管轄している【国土交通省自動車局旅客課地域交通室】に聞いてみると

目的が「キッチンカーを有償で貸す」という場合でも、借りた人が運転する場合はレンタカーを借りたのと同じ扱いになるので、レンタカー登録する必要があります

 
TETSU
TETSU

と回答があり、《キッチンカーを貸す》という契約であっても、借りた人が運転する場合はレンタカー登録は必須となるようです!

保健所の見解は・・・?

道路運送法の問題は☝のとおりですが、食品衛生法上問題ないの??と思いますよね!

というのも、通常は1つの店舗が1台のキッチンカーにつき、1つの許可を取得するのが基本となっていおり、キッチンカーの間では常識だと思います。

しかし、レンタルの場合は1つの許可で、複数の店舗が1台のキッチンカーをシェア出来ることになってしまいます。

例えば、飲食店の仲間同士でキッチンカーを購入して、一つのお店が代表で許可を取得し、お互いがキッチンカーをシェアするという使い方も出来るわけですね!

この点について、法律上問題ないのか兵庫県の保健所に問い合わせてみると・・・

兵庫県の保健所としては、責任の所在が不明確となるため推奨はしないが法律上は可能。
ただし、食中毒等があれば許可を受けた方が処分される可能性があります。
また、レンタルした人同士で問題が起きた際の責任の所在について契約等を結んでいれば、また別の対応になることもあり得ます。

TETSU
TETSU

なんと食品衛生法上は「レンタル問題無し」という回答でした

リースとレンタルの違いについて

これでキッチンカーのリースとレンタルは気軽に出来るかは微妙ですが、「出来る!」ということについて、ご理解いただけたと思います!

そこで、ここからはキッチンカー・移動販売車のリースとレンタルの違いについて見ていきましょう!!

リース

希望のキッチンカーをリース会社が購入し、そのキッチンカーを継続して長期間借りる方法

期間:5年~10年など年間単位が多い

対象
:希望の車をリース会社が購入し契約者に貸す

所有
:リース会社

保守
:利用者  

中途解約
:原則不可

利用料金
:車の価格✕リース料率

終了時
:リース会社に返却残金を支払い購入、再度リース契約を結ぶ、返却のいずれか

TETSU
TETSU

このように最終的に購入出来るのが特徴です!

レンタル

レンタル会社所有のキッチンカーを一時的に利用するために短期間借りる方法でレンタカーを借りる時のイメージです!

期間:1日単位や3カ月などの長期間レンタルもあります

対象
:レンタル会社の持つ車から選ぶ

所有
: レンタル会社

保守
:レンタル会社

中途解約
:可

料金
:料金表による一定額

終了時
:返却

TETSU
TETSU

レンタルは返却が基本になるので、簡単に言うと最終的に買取できるか、できないかの違いですね!!

キッチンカー・移動販売車のリースやレンタルって本当にお得?

このような違いがあり、特に初期費用が安く済むリース契約が最近話題になっています!

しかし、注意して欲しいのはリース契約は中途解約が基本的に出来ない。

つまり、結局は支払うことになるお金なので、頭金を安く済ますために住宅ローンを契約し利子を払うのと同じようなものです。

また、サービスの内容は会社によってそれぞれ違いますが、基本的にはどちらも移動販売車・キッチンカーの製作販売会社が行っているケースが多く、覚えておいて欲しいのはリースレンタルもキッチンカー・移動販売車の製作販売会社にメリットがあるから推しているということを忘れないでください!

例えば

・移動販売車・キッチンカーの製作販売会社

➡リースの場合、キッチンカーを売るのと変わらない
➡レンタルの場合、余っているキッチンカーを貸し出し利益を出せる
➡キッチンカーに興味のある人を取り込むことが出来る

・出店先を紹介する仲介業者
➡リースの場合、自分達が仲介する出店先に出店させることで仲介料が入る
➡中途解約も出来ないので5年先の収入を確保できる
➡製作販売会社と組んで手数料を取れる

TETSU
TETSU

皆さん商売をされているということを忘れずに《自分にとって本当にメリットがあるのか?》で考えて下さいね!!

具体的な事例について

それでは、ここからはネットで検索すると上位に出てくる具体的なリース・レンタルの例を見ていきましょう!!

フードトラックONE

キッチンカーのリースについては、最近、業界最大手の株式会社Mellowが新車キッチンカーの5年間リース契約と各種保険をパッケージにした、開業から継続経営までをトータルで支援するサービス「フードトラックONE」の提供が開始されました!

費用は税込み159万円(現在は96万円)の頭金と月額8万1000円の支払いのみで

保険・車検も含んでおり5年後のリース満了時に車両を税込み22万円+諸経費の安価で購入できるということなのでトータルで計算すると

159万(現在は96万)+8万1000円×60月+22万+諸経費=600+諸経費くらいになりそうですね!

TETSU
TETSU

業界最大手のMellowさんのサポートがあるものの、備品や開業費は別途かかると思うのでトータルで考えると高額になりますね!

STAND3.〇

こちらは「従来のキッチンカーよりも圧倒的な低コストを実現したプラン」とHPに記載があり、従来のキッチンカーの高額な初期投資を抑え、初めての方にもご利用しやすい便利なプランとのことなので内訳を見てみると

初期費用が約65万円+毎月7万9800円だけしか記載が無く、「ん?これはリースなの??」となってしまいますね!
TETSU
TETSU

このようにリースと記載があってもレンタルとリースの違いが曖昧な場合は、最終的に買取出来るのかの確認が必要ですね!

キッチンカープロジェクト

こちらは諸費用が含まれていないタイプのリースですね!!

・レンタルは1日25,000円~35,000円、期間が長くなるにつれ安くなるようです

・リースの費用は300万円の車であれば、シュミレーションによると2年での総支払額2,398,260円で、2年が経過して買取り希望の場合は差額を支払いで購入可能とのことです!

しかし、車両走行費30円 / 1km、車両保険料月1万5千円程度、車検費年1回10万円が別途必要のようなので、フードトラックONEのように総額は使い方によりますね!!

TETSU
TETSU

このように各社取り扱いが全然違いますが、結局はトータルいくら払うの?と考えて検討してみましょうね!

ハウス食品

最近ではハウス食品が、飲食店に向けて仕込場所+販売場所+キッチンカーという一式を貸し出すワンストップサービスも提供という新たなサービスを始めました!

今のところ問題点も多そうですが、今後、こういったサービスが拡大していくかもしれません!!

費用は、借り主の飲食店からキッチンカーの売上げの25%+5000円または35%+5000円を受け取るとのことで

仮に3万円、5万円の売上でシュミレーションすると
30,000円-5,000円-7,500円-材料費10,000円(仮で30%)=残り7,500円
50,000円-5,000円-12,500円-材料費15,000円(仮で30%)=残り17,500円

このように手数料が高いので、個人ではなく飲食店が《売上目的というよりも宣伝したい時》に利用するような使い方になりそうですね!

TETSU
TETSU

ただし、路上で5万円売上げるのは簡単ではありません!
5万円売上げているキッチンカーは相当な努力をしていることをお忘れなく・・

自治体も参入?!上天草市のレンタルキッチンカー

自治体もレンタルキッチンカーに参入?!

上天草市ではコロナ禍の飲食店支援や災害時に役立てるためにオリジナルキッチンカーを作成し、コロナ禍の飲食店に貸し出しをするというサービスを始めたようです。

正直、食品衛生法上、自治体がこれをするのはどうなの?と疑問もありますが・・・

TETSU
TETSU

今後、このような自治体が増えてくるかもしれませんね!!

リースが利用出来ない人も?!

ここまで説明してきたようにレンタルは難しいので、キッチンカーのリースの方が利用されるケースは多いかと思います!

しかし、忘れてはならないのがキッチンカーのリースの場合もリース会社の審査があります!

「リースは初期費用が安い!」「リースはお得!」と話題になっていますが、審査もあり、結局のところローン契約と変わりないんですね~

そのため

「キッチンカーで自由に営業しよう」と始めたのに
➡リース料金を払い続けるために言われた出店場所で出店し続けなければならない
➡リースの支払いのために途中で違うと思ったけど辞められない

「開業資金が安いからリースで」と始めたのに
➡トータルかなりの料金を支払うことになった
➡そもそも審査が下りない

このように実際には制約が多く個人的にはおススメしません!

特に使い勝手や車の見せ方などは、実際にやってみてから気付くことも多いので、初めから無理してキッチンカーを購入するよりは 余裕があれば新車 OR 中古車 OR 融資を受けるという方向性の方が良いように思います。

TETSU
TETSU

正直、最近のリースブームはキッチンカーの製作販売会社が新車のキッチンカーを売りたいからブームを作っているのでは?と感じてしまいます・・

というのも、キッチンカー事業を拡大する典型的なパターンとして

キッチンカーの製作販売会社と組むOR製作販売も手掛ける ➡ 開業支援等を行う ➡ 出店先を紹介、このように製作から出店場所まで「ワンストップで出来ますよ!」というパッケージを作るというのがお決まりとなっています。

こうすると各所で手数料が取れて、出店者も囲いやすくなります!

しかし、新規で始める方が中古車を購入してしまうと、☝のパターンの外になってしまうので各所で手数料が取れなくなります・・・

そこで、キッチンカー業界全体が昨今のリースブームを作っている気がします!

コネが多く、個人業者の多いキッチンカー業界では、中々言いたくても言えないということはあるので、こういったリースの不都合な部分が表に出てきていないような気もするので、リース契約の際は本当に良く考えて欲しいと思います!!

TETSU
TETSU

まあ出店場所は紹介してくれるし、確かに外見だけ直したボロボロの中古キッチンカーも実際にあるので一概にリースがダメ!とは言えませんが・・・

今回のまとめ

今回、ご説明してきたように個人的にはリースはあまり好きではないです。笑

また、キッチンカーの協会等では所有者と使用者が一致していない場合、トラブル等を避けるために登録を認めないケースもあります。

特にレンタルの場合は、イベントの時だけレンタルして出店というのは無理です。普段からの営業があっての大きな仕事になりますので・・・

また、一時的にレンタルをしてキッチンカーを理解することは出来ないので、レンタルはあまり意味が無いと思います。

しかし、あくまで個人的な意見ですし、選択肢が多くなることは歓迎すべきことなので「どうしても新車が欲しい!」という方や「一度試してみたい!」という方は、選択肢のひとつとしてリース・レンタルも検討してみてはいかがでしょうか?

・キッチンカーのレンタルはややこしい
・キッチンカーのリースは総額と自分のスタイルに合っているかをしっかり検討する

コメント